N分科部入会案内

鉄道クラブ『N 分科部』は、歴史ある国内最大の規模である『名古屋模型鉄道クラブ(NMRC)』への小中学生らからの入会希望に際し、当時の幹事会員であった現在の会長を中心として中核メンバーらでの話し合いの結果、現会長の私塾なら許可するとの結論で、モデラー歴の長いベテランNMRC会員有志のご協力により、2015年10月に小学校中学年くらいから入ることができる、鉄道模型の指南会として発足しました。翌2016年には、名古屋模型鉄道クラブ(NMRC)の下部組織に、幹事会にて追認され、NMRC-トライ クラフト クラスとして、将来のNMRC会員の育成を視野に、サポートされたことがありました。例会への見学という形でNMRCの月例会に、少年らがしばしば顔を出すようになると、「大人のクラブ」としての内容が子供への配慮のために低下する問題で苦情に発展し、現行はNMRCを離れて独立して活動しています。 工作会を中心におこなっています。年に1回は実物の鉄道に乗りに出かけます。
活動拠点は現在、愛知県岡崎市山中の、東部市民活動センターに置き、工作会をメインに毎月一度の活動を行っています。鉄道趣味は、戦前から欧米を中心に主に大人の楽しみとして存在しており、軍隊の輸送のために軍事機密としてあまり写真などを撮影できない事情(ソビエト連邦時代のシベリア鉄道や、中国の鉄道は20世紀中撮影が厳しく制限された。)もありましたが、科学教育目的との理由にて、次第に海外のホビー(=趣味)活動の源流のような様子が形成されてゆきました。終戦後暫くは、模型メーカーの主力は輸出用のブラスモデルであり、為替レートの関係から上質な高級モデルとして日本製の鉄道模型はアメリカなどで有名でしたが、「走らない」との厳しい評もあって、変動相場制になった頃でしょうか、次第に国内向けの生産中心に舵をきります。(走らない評の件は、水野良太郎氏の鉄道模型入門 に出ています。)石油化学製品の技術進歩に合わせプラスティックの量産方法が確立されてくるのに従って、鉄道模型もプラスティック製品が主になって、現在は先進国を中心に多くの鉄道ファンや鉄道模型ファンがいます。しかしながら、早くからHOゲージのプラスティック製品にて商品展開を進めた欧米のメーカーと比べ、日本メーカーは1990年頃までHOゲージはブラスモデルが主流であり、住宅事情も重なって当初よりプラ製品で発展してきた「Nゲージ」が、日本の鉄度模型の代名詞とも目されるほどに主流になっています。 ここでいう、鉄道模型とは鉄道玩具全般の事ではなく、国際規格にて定められた規格や様式に沿った形で作られている模型のことで、「HO」とか「N」とか「Z」というゲージのカテゴリィについても国際的な定めによる名称になっています。縮尺や線路幅の公差、使用する走行用電源の電圧や仕様など、取り決めに沿って模型作りを行う事によって、海外製品の線路上でも日本で作った模型車輛を走らせることができ、日本製の線路でも海外製品を走らせることができます。殊に、日本の鉄道模型の現主流の縮尺は、「機芸出版社」を興された「山崎喜陽 氏」の提唱に根拠があり、戦後日本の鉄道模型趣味人のオアシスとしての「鉄道模型趣味 誌」の存在は大変大きく、確固たるものがあります。「趣味」という文字をあえて誌名に入れて教材としての模型との違いを鮮明に「ホビー業界」の発展に寄与されてきました。鉄道模型を学習に活かすと云ったときにイメージとして鉄道知識に暗い軍部の強権のもとで模型を触る暗い記憶が、高齢の世代にはおありかもしれません。戦争を知らないこども達にとっては、教材の一部「工作教材」の扱いで、子供が立ち寄る文具店の一角にプラモデルや飛行機や鉄道模型材料が置かれていた昭和の後期、物の無い時代に遊び道具を自分で作る少年たちが気軽に参加できる分野が模型工作でしたから、現代における「値段の高い高級品」と比べた時にまだ教材としての模型の方が身近な存在という印象になります。鉄道100年の1972年前後を中心に、鉄道趣味の教育的要素は戦後の民主主義の下で、欧米に見習って日本の子供にも浸透し、機械機構可動部の多いオーディオ機器などの電化製品など、メイドインジャパンの品質の高さに貢献した部分もあろうかと思います。ご指導にあたるのは、鉄道模型歴ウン十年のベテランで、作る鉄道模型の愉しみと、同好の友と付き合う愉しみの「場」や「機会・きっかけ」を提供し、若いファンにも満喫して頂こうというのが、本会の趣旨です。大人の趣味として、鉄道模型を軸に、自発的に勉強や研究をする姿勢ができた人も居ます。 

岡崎教室のご入会希望につきましては、メールなどでご相談ください。規定の会費をお支払いいただく必要がございます。

会費について…。:当会は慈善事業でやれるような豊かな財政ではありません。私自身は中学時代の部活動が技術部でしたが、学校の技術室にある廃品や余剰品の再利用以外の必要な材料費は全て自費で賄っておりましたし、高校時代の写真部でも消耗品の購入のために部費を集めていました。「子供からおカネは取れない」なんていう発想は、消耗品を伴う文科系クラブの現在の環境のなか、現実問題として受け入れられません。材料費は、受益者負担(即ち、会員各人の実費)と考えてください。その代わり、ご自身で製作された模型につきましては、完成後はそのままご所有していただきます。このことにご納得いただけぬ場合はご入会をお断りします。広い部屋の使用も、ちょっと特殊な工具も、運転会の時に走らせる線路も、幾らか共同利用することで、一人より大きく高度に楽しめるところが、クラブの利点と考えています。

入会資格年齢は、小学5年生(9歳)程度からです。工作について志ある鉄道好きな方を歓迎。(子ども自身が指先を上手に使えるようになるという年齢のデータによりますが、幼少期からの刃物を使ったりする機会の減少で、上げざるを得ぬと実感します。)

幼い子供の遊び場としての意味合いはクラブにはありませんので、ご了承ください。

月に一回くらいのペースで、会報『勾配標識』を発行し、会員に発送しています。

お問い合わせ/ご入会希望などは、このHPの管理人『梅岡』まで、E-Mail を、お送り下さい。アドレスはこちら → tccnmrccan@cherry.so-net.jp