過去の運転会の様子(動画)

2022年12月の、運転会にて。


ナローの井笠ホハ12。乗工社製品はデッキの手すり部分の様子が実物とは違うのだが、これについては設計者が日本の車輛スタイルブック(機芸出版社)にある西尾鐡道客車の手すりを模して、意図的にこちらをあしらった模様で、ホハ12本来のデッキ手すりは自作できても製品のエッチングパターンは容易には自作できない。この手の車輛を作るメーカーは、マニアが営む零細の場合が多く、間違いというより使える部品供給の考えとおもわれる。この点の理解ができるかがマニア同士でも共感の差があり、安易な非難は愉しみを貧しくする。豊かさ(ゆたかさ)と言った時に、厚めのビーフステーキから添え物のニンジンやグリーンピースまで、彩のパセリだって、それぞれの存在価値をもってプレート上に並んでいる。大きいから小さいからというだけで、又は優れているかどうかだけで、劣っている方を捨て去れば自分が高まるというものではない。シャープペンシルも巧妙な構造をもって便利で、工業生産品として優れていても、使用環境によっては従来の鉛筆のほうが使い勝手が良い場合もある。何より粗雑な扱いにも耐える耐久性があり、替え芯の調達に難儀しなくてよい。

年間のおもちゃ大賞に選ばれた、リニアの浮上走行モデル。例えば技術的にも優秀な子のおもちゃが一つあれば、他はなくしてしまえば、『優秀な子供の証』になるかといえばならず、一種の陶酔にすぎぬ。


   2022